
いびきが大きすぎて家族から小言を言われてしまう、いびきの大きさを指摘されることが不安でなかなか寝付けないなど、ご自身のいびきで困っているという方は少なくありません。
寝ている間に起こるいびきはご自身で自覚しにくいため、家族から指摘されないと気づかないことが大半です。
そんないびきは、実はさまざまな病気のサインでもあります。
放っておくと重篤な合併症が起こる可能性もあるため、早めに改善するようにしましょう。
いびきの主な原因
いびきの原因は、睡眠中に気道が狭くなることです。
そして気道が狭くなる原因には、以下のようなものがあります。
- 咽頭が狭くなる
- 鼻が詰まっていて空気が通らない
- 鼻中隔が曲がっている
- 極端な肥満で喉が潰される
- 甲状腺機能低下症を患っている
- 睡眠時無呼吸症候群である
など
また、不眠症の改善で睡眠導入剤を服用している方や寝る前に飲酒の習慣がある方、疲労が蓄積している時にもいびきが出やすくなります。
ストレスによるいびきとは?

ストレスといびきには密接な関係があると言われています。
ストレスが溜まると、喉周りの筋肉が緩んで気道が狭くなることで、いびきが起こりやすくなってしまいます。
具体的には、筋肉が緩み、舌が気道に落ち込むことが原因となります。
また、ストレスで自律神経が乱れて呼吸が浅くなったり、酸素不足を解消するために口呼吸をするようになったりすることからいびきが起こりやすくなるとも考えられています。
ストレスでいびきがひどくなっている場合は、根本にあるストレスを解消するために、自分なりのストレス発散方法を探してみましょう。
いびきを伴う病気とは
いびきの原因はストレスだけではありません。
しっかりとストレスを解消してもなかなかいびきが収まらない場合には、何らかの疾患が隠れていることも考えられるため、早めにクリニックで相談するようにしましょう。
睡眠時無呼吸症候群
寝ている時に一時的な呼吸停止に陥る病気です。
激しいいびきと起きた時の倦怠感から病気に気づく方も少なくありません。
睡眠時無呼吸症候群は、激しいいびきや眠りの質が悪くなる以外にも、さまざまなリスクを含んでいます。
体内の酸素が不十分になってしまうため、心不全や不整脈、心筋梗塞、狭心症など命に関わる病気を発症する危険性が高まります。
脳梗塞
脳梗塞は、血栓や動脈硬化によって脳の動脈が詰まってしまう病気です。
のどや舌の筋肉に力が入らなくなるため、突然いびきがひどくなり、特徴的ないびきが現れやすくなります。
脳梗塞では、以下のようにさまざまなサインがあるため絶対に見逃さないようにしましょう。
- めまい、視野欠損が起こるようになる
- 言葉が出にくい、舌が回らないなどの違和感
- 体のしびれ、体の片側の麻痺
こうした異変を感じたら、直ちに救急車を呼んで受診することが大切です。
生活習慣の改善でいびきを止める方法
いびきは、生活習慣の乱れによって起こっている可能性があります。
大きな病気は見つからないのにいびきが全然よくならない…という場合には、生活習慣を見直してみることをおすすめします。
肥満を改善する
まずは、いびきを引き起こす原因となる肥満解消を目指しましょう。
肥満が改善できれば、気道や舌、首周りの脂肪も減り、空気が通りやすくなります。
肥満の方は、生活全般を見直して健康的なライフスタイルに改善させていきましょう。
食生活の改善
食習慣の改善方法は、摂取エネルギーを少なくすることです。
とはいえ、単純に食べる量を少なくしても栄養バランスがとれていなければ筋肉の衰えを引き起こしていびきが悪化することもあるので注意が必要です。
過度な脂質と糖質は控え、ミネラルやビタミン、タンパク質を積極的に摂取するようにしましょう。
運動を継続的に行う
いびきを解消するためには、適度な運動を毎日続けることが重要です。
水泳やエアロバイク、ウォーキングなどの有酸素運動は脂肪燃焼効果が高いためおすすめです。
就寝前のお酒は控える
寝る前にお酒を飲む習慣がある方は生活を見直しましょう。
寝る前にお酒を多く飲むと眠りが浅くなったり、お手洗いに起きたりと睡眠の質を下げてしまう可能性があります。
タバコを控える
タバコを吸うと、のどや鼻の粘膜が腫れて軌道が狭くなってしまいます。
喫煙者にいびきがひどい人が多いのも納得です。
いびきを改善したい方は、まずはタバコをやめることから始めましょう。
寝る姿勢を見直す
いびきが気になる場合には、横向きの姿勢で寝るといびきが起こりにくくなります。
大きな音を発するタイプのいびきが気になる方は、横向きで寝る癖をつけてみるのも良いでしょう。
予防グッズの活用でいびきを解消する方法
ご自身の生活習慣を見直すのと合わせて、効果的なアイテムを活用していくのも一つの手段です。
以下では、いびきが気になる方へおすすめの改善グッズを紹介します。
鼻腔拡張テープ
鼻が詰まってしまいがちな方は、鼻腔拡張テープがおすすめです。
鼻腔拡張テープを使うと鼻腔が広がって鼻呼吸がしやすくなります。
テープの効果で気道が拡張するので、いびきをかきにくくなるでしょう。
薬局などで購入できるため、コスパ的にも取り入れやすい方法です。
口閉じテープ
口呼吸の癖がある方は口閉じテープがおすすめです。
テープを貼って上下の唇を閉じれば、口が開かずいびきをかきにくくなります。
マウスピース
自身の顎の形に沿ったマウスピースを作成することで、いびきを有効に改善できます。
薬局などでも販売されていますが、ご自身に合ったものを使用する方が、効果が期待できるため、歯科医院や耳鼻咽喉科で相談してみることをおすすめします。
クリニック情報
はたにクリニックは、内科・循環器内科・心臓リハビリテーションに対応しています。
これまで通院しておられた患者様、須磨区周辺にお住まいの方々の健康向上をサポートし、
病気にならないための予防、患者様のより良い生活維持のお手伝いができる地域の「かかりつけ医」として診療に力を注いでまいります。
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