
「しっかり寝ているはずなのに疲れが取れない」「起きた時の倦怠感が辛い」「朝起きられないことが増えた」など、十分な睡眠を取っているにもかかわらず朝の不調が続いているという場合には、何かしらの問題が隠れているかもしれません。
「ただ朝が弱いから」「季節的に布団から出たくないだけ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、きちんと改善方法を取り入れることで解消できるものもありますので、まずはその原因について考えてみませんか?
目覚めが悪くなる原因
朝の目覚めが悪くなる原因は、その方によってさまざまです。
その中でも多くのケースでみられる要因としては、以下の5つが挙げられます。
睡眠の質が低いことが原因となっている
睡眠の質が低いと、どれだけ寝ても疲れは取れません。
むしろ質の低い睡眠によって体が疲れてしまい、朝起きた瞬間から「体がだるい」と感じることもあるでしょう。
いびきや歯ぎしり、食いしばりなどの症状が出ている場合は、何らかの原因で睡眠の質が下がっている可能性があります。
また、寝る直前までスマートフォンを使用しているという方も要注意です。
ストレスの蓄積によって目覚めが悪くなっている
ストレスは交感神経を活性化させる働きがあり、心拍数を上げて精神を高揚させると言われています。
簡単にいうと「テンションが高い」という状態が続くため、寝つきが悪くなったり睡眠が浅くなったりする要因になります。
ストレスが溜まっていると感じた時には、リラックスできる時間を設けるなどして、ストレスを解消することが重要です。
運動はストレス解消に有効ですが、就寝直前に運動をしてしまうと体が起きてしまって逆効果になることがあるため、朝や昼間に体を動かすことがおすすめです。
不安な気持ちがあり、熟睡できていない
生活の中で不安なことや心配なことがあると眠れなくなってしまうという方は多くいらっしゃいます。
ネガティブな感情やストレスとなる感情が思考の大半を占めている状態は、睡眠の質が低下することがあります。
寝る前に明日のタスクを確認したりシミュレーションしたりする方もいらっしゃると思いますが、あまりに忙しすぎる時には、脳が起きてしまうのでおすすめしません。
寝酒に頼ってしまっている
睡眠不足を解消するためにお酒を飲む習慣があるという方も多いのではないでしょうか。
お酒を飲むと眠くなることはありますが、一方でその習慣が続いてしまうとお酒がないと眠れないという状態に陥ってしまう危険があります。
理想として、寝酒は控えることが望ましいですが、どうしてもお酒の時間をやめたくない場合には、必ず適量を心がけるようにしましょう。
お酒の飲みすぎは、睡眠以外にもさまざまな健康被害をもたらします。
寝る環境が整っていないことで疲れが取れない
快適な睡眠は心地よい環境から生まれると言っても過言ではありません。
例えば、枕やマットレスが体に合っていない、布団が重すぎる、部屋が寒い、暑い、じめじめする、乾燥しているなど、寝室の環境が悪いと良い睡眠は得られなくなってしまいます。
特に、体にフィットしない寝具は腰や肩、首などに負担を与え、起きた時の体の痛みを引き起こす原因にもなります。
目覚めの悪さを引き起こす「睡眠時無呼吸症候群」とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に無呼吸の時間が繰り返し起こるという病気です。
具体的には、睡眠中に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上起こる場合、または7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸が発生すると、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
大きないびきや息苦しい呼吸が特徴で、十分な睡眠時間を確保していても熟睡感が得られず、起きると頭痛がする、体が痛いなどの不調が出やすくなります。
そのまま呼吸が止まってしまうのでは?と心配される方も多いですが、睡眠時の無呼吸がそのまま死亡につながることはほとんどありません。
とはいえ、治療を受けないと心筋梗塞、脳卒中、高血圧、がんなどのリスクが高まることは事実です。
SASの疑いがある場合は早めに専門医に相談して適切な治療を受けるようにしましょう。
朝が弱い方に多い「起立性調節障害」とは?

起立性調節障害とは、朝起きるのが困難な上に、頭痛やめまい、立ちくらみなどの不調が起こるという病気です。
中高生に多くみられる疾患で、軽症の場合は朝起きられない、フラフラするといった不調が目立ちますが、時間経過とともに回復していきます。
重度になるとベッドから起き上がれなくなったり、失神を繰り返したり、免疫力の低下や精神疾患を引き起こすこともあります。
原因は自律神経のバランスの乱れやホルモンバランスの変化と言われており、患者様の症状に合わせた治療を行っていくことが大切です。
目覚めの悪さを改善するための方法
何らかの疾患による目覚めの悪さは、それぞれに合わせた治療に取り組むことが必要です。
特に病気が見つからないという場合には、まずは生活リズムを整えて少しずつ改善を目指していきましょう。
方法1.朝の光を浴びること
起床後に太陽光を浴びると、体内時計がリセットできます。
15分程度の散歩やウォーキングをするとリズムが整いやすいのでおすすめです。
方法2.有酸素運動の習慣を保つこと
軽い有酸素運動の習慣は、睡眠の質を向上させる効果があります。
例えば、朝起きてウォーキングをしたり、就寝の2〜3時間前に少しだけ体を動かしたりするのも効果的です。
方法3.起床時にコップ一杯の水を飲むこと
睡眠中に失われた水分を補給することを、1日のスタートにしましょう。
常温のお水をコップ一杯飲むことで目が覚め、腸も働き始めます。





