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CPX(心肺運動負荷試験)
CPX(心肺運動負荷試験)は運動が体にかける負担の程度を調べる検査で、マスクを装着してエルゴメーターと呼ばれる自転車を漕いで行います。装着したマスクに接続されたモニターにより運動中の酸素摂取量や二酸化炭素排出量を評価できるので、心臓だけ、あるいは肺だけのような体の一部分ではなく、体全体の運動耐用能力を評価することができます。
患者さん一人ひとりの状態に応じた安全かつ有効性の高い運動療法を行うためには運動耐用能力の把握が欠かません。したがってCPXは心臓リハビリテーションにとって必須の検査であるといえるでしょう。当院ではCPXにより得られたPeak VO2(最高酸素摂取量)、AT(嫌気性代謝閾値)、そしてPeak VO2/HR(最高酸素脈)などのデータをもとにして患者さんお一人ずつに最適なリハビリテーションメニューを設定しています。
当院で導入しているゼロワット負荷エルゴメーターは乗り降りの際に転倒する危険を配慮したタイプで、サドルの高さ調整も可能です。また運動検査中には理学療法士を含む専属スタッフが付き添い、血圧測定や心電図モニターを行うことで高齢者や体力が低下した方も安全に検査を受けていただけるように努めております。
CPXについての詳細はお気軽にスタッフまでお尋ねください。
心臓超音波検査(心エコー検査)
超音波検査は体に当てた超音波が体の中で反射して戻る波を画像にして体内のさまざまな臓器を観察する検査で、エコー検査とも呼ばれています。エコー検査はレントゲン写真やCT検査と違って医療者が手作業で行うために、術者の確かな検査技術が欠かせません。心臓超音波検査(心エコー検査)では心臓に近い体表面にゼリーを塗った探触子(プローブ)を当てて検査を進めます。状態により個人差はありますが20~30分程度の検査で、痛みは全くありません。心臓超音波検査では主に心臓の形、心臓の動き、そして心臓内の血流の3点を観察します。
心臓の形や動きは断層法、血流はカラードップラー法と呼ばれる検査法で調べますが、同じ機械で一度に調べることができます。心臓超音波検査でわかるのは病気の有無だけではありません。既に判明している病気の重症度を把握する場合にも大活躍します。そのため心臓弁膜症や心不全を経過観察する際には必須の検査です。
心臓の形については心臓の拡大・肥大や心臓の壁が薄くなっていないか(心筋菲薄化)を調べます。心筋症や高血圧性心疾患などの病気で役立つ検査です。
心臓の動きを観察すると心臓全体の動きが悪いのか、一部分だけが障害されているのかが明らかになります。心筋梗塞や心不全の診療に欠かせません。
心臓内の血流を調べるとスムーズに血液が移動しているかがわかるために、心臓弁膜症には必須の検査になっています。
当院では超音波専門医の資格を持つ院長自らが心臓超音波検査を行っております。ご不明な点やご不安の点がございましたら、お気軽にご相談ください。